しまなみ海道 エメリヤーエンコ・ヒョードー ブログ

東京からしまなみ海道の大島に移住しました

初めての家庭菜園 -間引き-

 

前回から引き続き家庭菜園について書きたいと思います。

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から植えた茄子やピーマンより、どうしてもから植えた枝豆が気になってしまいます。

苗はヨソからやってきた子ですが、枝豆は私が自ら畑に蒔いて健気に芽吹いた子なのです。

しかも芽は絵にかいたようなかわいらしい双葉なのです。

もうかわいいではなく、かわゆいと表現したくなりますね。

 

■前回から更にすくすくと健やかに育ちました。

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■貴兄らも是非「かわゆい」と口に出してみてください。
会ったことがないこの枝豆ちゃんに愛情を感じてくる筈です。

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ところでー。

貴兄らは”間引き”という言葉をご存じでしょうか。

 

間引き

 

この口に出すのもおぞましい悪魔のような言葉について説明せねばなりません。

間引きとは、苗を密植した状態から少数の苗を残して、他の苗を抜いてしまうことです。

 

もう少し分かりやすく言いましょう。

 

先ほどの写真を見てみるとマルチの穴から3~4つの芽が育っていますね。

この状態から2つの芽を残して、後は引き千切らなくてはならないのです。

これは、同じところに固まっていると栄養分を取り合ってしまい、実が生っても元気に育たないからとのことです。

ご理解いただけたでしょうか。

間引きとは、生贄を捧げて全滅を免れるという悪魔の所業のことなのです。

 

「無理だ! そんなこと僕にはできない!」

「じゃあ、三人ともダメになっちゃうよ。 いいの?」

「良くないよ! でもだからといって…!」

「じゃあ何で同じところに種を3つも4つも撒いたんだよ」

「!!
そ、それは本やネットにそのように種を蒔くって書いてあったから…」

「そうだよね。
芽が出ない子もいるし、芽が出ても元気じゃない子もいるから、多めに蒔いてダメな子は抜いて、元気な芽を残すんだよね」

「・・・あぁ」

「じゃあ、最初っからそのつもりで種を蒔いたんじゃないか!
この偽善者め!」

「!!」

完敗です。

こうなったらもうヤルしかありません。

 

動物によっては、”刷り込み”といって、産まれて初めて見る動いて声を出すものを母親と認識することがあるといいます。

 

そうなのです。

 

この子達にとって私は生まれた時に「かわいい」と声をかけてきた母親なのです。

もちろんその正体は、メガネで小太りの中年男性なのですが、それは敢えてこちらからは言ったりはしません。

「キミ達のママはね、48歳のメタボ男性なのだよ」
とは、いくら私でも言える訳ないではないですか。

 

しばらく雨が降らない日が続いたため、私は毎日水やりに畑を訪れます。

すると彼や彼女らは一斉に
「ママ!」
「ママ!」
と、とても嬉しそうにはしゃぐのです。

そんな子ども達に私は慈愛の表情で水を撒いたり、栄養分を横取りする雑草を抜いたりするのです。

 

しかし、この日は違いました。

枝豆達は私の只ならぬ表情にいつもと違う雰囲気を読み取ったのか、それとも我が身の人生が終わることを察していたのか、私の姿を見ても無言で下を向いたままなのです。

「ごめんね」
と声をかけても返事はありません。

 

時間をかけてもお互い辛いだけです。

私は心を鬼にして同じマルチの穴で、比較的発育が良くなさそうな枝豆ちゃんを泣きながら引き千切りました。

その時確かに聞こえたのです。

 

「ママ、ありがとう」

 

ごめん!
ごめんよ!
生まれたばかりなのに!
枝豆の豆さえ実る前に引き千切ってしまってごめんよ!
そして私は本当はママではなく、ただのお菓子好きの中年男性なのだよ!
ごめんよ!

 

■・・・。

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そこからはもう堰を切ったように残りの子達を間引きまくりました。

どうか、私を見かけたら自分勝手な理由で我が子を棄てた鬼畜と思い、侮蔑の言葉を吐き捨ててください。

それが、天に向かって芽を伸ばし、志半ばで引き千切られ、棄てられたあの子達へのせめてもの償いなのです。

 

■惨劇。

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さて。

その後、生き残った枝豆ちゃん達は、何とかショックから立ち直ってすくすくと育っています。

 

そして遂に。

遂に長茄子実が生ったのです。

 

■待望の第一子。
キミは惨劇の後に射す、一筋のです。
消えていった枝豆の分も健やかに育って欲しいですね。

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嬉しくなり、家に帰ってネットや本で鼻歌を歌いながら、これからの育て方を確認しました。

しかし、あぁいったい何ということでしょう。

あろうことか、
<1~3番果は若どりして、株の負担を軽くすると、その後の生育や着果がよくなる>
と書いてあったのです。

 

またか。

 

しかし、人間というものは慣れる動物なのです。

まだ実が生っていない他の野菜キッズ達を前に誇らしげにたたずむ、その名の通りの長男である長茄子無言で鋏で切ってやりました

 

北斗神拳で秘孔を突かれるとヤラれたことにも気づかないように、長茄子もあまりの突然のことで、自身に何が起こったかさえまったく気づいていない様子でした。

それはそうでしょう。
これからどんどん大きく長く育つ筈だったのですから。

 

■さすがに長茄子はヤラれた際に、アベシ!ともヒデブ!とも言いませんでした。

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野菜作りというのはほのぼのしたイメージをお持ちの方が多いと思いますが、かように残酷なものだったのです。

 合掌。

 

たぶんつづきます。